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■地方政治06Ⅰ

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■地方政治 ラインナップ

0831 田中知事が退任 支持者集まり「ありがとう、ヤッシー」 [朝日]

2006年08月31日19時41分
 8月6日の知事選に敗れた田中康夫・長野県知事が31日退任した。「脱ダム宣言」をはじめ、2期6年間に多くの話題を振りまいた個性派知事。当人と、田中県政の象徴だった「ガラス張り」知事室を見納めにしようと、県庁に多くの支持者らが訪れ、別れを惜しんだ。

 ガラス張り知事室は、1日に就任する村井仁・新知事が「廃止」を表明している。31日は午後2時過ぎから一般に開放され、田中知事は握手や写真撮影に応じた。

 夕方の退庁時、田中知事が庁舎前に集まった人たちを前に「体重も身軽になったので、今度は(長野県への)落下傘でなく、すばらしい夢を実現するバルーンに乗り込んで、日本をよりよくできればと思います」とあいさつ。「ありがとう」の声と大きな拍手に送られ、県庁を去った。

 田中知事の「対抗勢力」だった県議会だが、多額の退職金という「餞別(せんべつ)」を送る格好になりそうだ。

 田中知事の2期目の退職金は5184万円。県によると、千葉県に次いで全国2番目の高さという。田中知事は今年2月、これを全国最低水準の3571万円に引き下げようと、県議の報酬カットを含む条例改正案を提出したが、県議会が拒否した。県議の政務調査費も「報酬」に含めたことに、反発が出たためだった。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0831/008.html

0807 村井氏、田中色一掃 ダム検討示唆 長野知事選 [朝日]

2006年08月07日12時06分
 長野県知事選で3選を目指した田中康夫氏が前自民党衆院議員の村井仁氏に敗れ、一夜明けた7日、「田中流改革」の行方が早くも注目されている。「以前の県政に戻さない」と選挙期間中に約束し続けた村井氏だが、ガラス張りの知事室をはじめ、田中知事が進めた独自施策について、ほぼ全否定する発言を始めた。県庁職員は、改革と対立に彩られた田中県政6年の終幕に胸をなで下ろすが、旧体制への逆戻りを懸念する県民の手前、素直に喜べないでいる。
当選から一夜明け、記者会見で抱負を語る村井仁氏=7日午前10時47分、長野市高田で

 長野市の選挙事務所に姿を見せた村井氏は、記者会見に応じ、田中知事が打ち上げた独自の施策や組織改編を、ほぼ全面的に否定した。

 開かれた県政の象徴でもあった「ガラス張りの知事室」については、「失礼な言い方だが、視覚的な透明性だけ。田中県政の決定過程が透明になったとは思えない」と切って捨て、「私は見せかけのことはしたくないので、あの知事室に入るつもりはない」と廃止を断言した。

 部課長級の職員が県庁への来訪者を案内するために受付窓口に立つ「お尋ねコンシェルジュ」は「県民がどこに部署があるのか分からないほど、県庁は(組織的に)難しくなったのか。私には理解できない。常識的に考えて廃止するしかない」と言い切った。

 「脱ダム宣言」は、「専門家の知恵を総合的に勘案して決めたい」とした上で、長野市内を流れる浅川のダム建設を中止したことについて「国交省は、(ダムの)代替案がないと指摘している。『脱ダム』が住民に満足を与えたかは疑問」とし、ダム建設の検討に入る考えを示唆した。

 01年5月、県庁内の記者クラブを廃止し、誰でも会見に参加できる「表現道場」(現・表現センター)が設けられたが、「表現センターと記者クラブがどう違うか分からない。これから勉強する」とした。

 県庁内の組織改編で、財政や企画など重要な機能を集中させる「経営戦略局」も新設されたが、「知事官房とも呼ぶべきこの局は極度に肥大化した。改めないといけない」と述べた。また、県庁内の組織の名称を、部や課、係から「チーム」「ユニット」に変えたことについては、「チームとユニットがどう違うのかさっぱり分からない。部や課という日本語で何が悪いのか」と元に戻すことを示唆した。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0807/007.html

0807 村井仁氏が当選 田中康夫氏敗れる 長野知事選 [朝日]

2006年08月07日00時33分
 長野県知事選は6日投開票され、前自民党衆院議員の村井仁氏(69)が、現職の田中康夫氏(50)=いずれも無所属=を破って初当選した。「脱ダム宣言」をめぐり不信任された02年の出直し選で圧勝した田中氏が、県議会や市町村長と対立し続ける中での選挙戦。反田中勢力の受け皿となった村井氏が、県政の停滞を招いたなどとする批判票を集めて支持を広げた。調整型政治を否定、県民の声を直接施策に反映させることから「長野革命」とも言われた田中県政は、2期約6年で幕を閉じた。

 投票率は65.98%で、前回(02年9月)の73.78%を下回った。当日有権者数は175万4738人。

 事前調整なしに政策を打ち上げる強引さで一定の成果をあげてきた田中氏に対し、村井氏は「すべてが知事の意向でしか進まない」などと批判、田中県政の手法そのものが大きな争点となった。

 元国家公安委員長の村井氏は昨年、郵政民営化法案に反対していったんは政界を引退。6月末に同党有力県議らの要請を受けて出馬を表明した。

 自民、公明の県組織に加え、自主投票に回った民主の支持母体である連合長野の推薦を得たほか、ほとんどの市町村長や県経済界の支援を受けて組織票を手堅くまとめた。市町村との対話重視の姿勢や「誠実な人柄」を強調、田中氏からの離反票も取り込んだ。

 当選を決めた村井氏は「夢が実現する長野県にしたい。私はそのための捨て石になる」と抱負を話した。

 一方の田中氏は県政運営での強引な手法が00年の初当選に尽力した経済人らの離反を招き、逆風選挙を余儀なくされた。

 冬季五輪開催を機に膨れあがった県の借金を5年連続で減らした財政改革のほか、教育や福祉を充実させた実績を訴えの中心に据えた。「車座集会」で県民と直接対話する姿勢をアピール、無党派層に訴えかけたが以前の勢いを失っていた。

 落選を受け、田中氏は「ダムを造らない、借金の山を子どもたちの未来に残さない。歩むべき未来を提案し、6年間を歩んだ。奉仕の場を与えて下さった県民に感謝を申し上げたい」と述べた。

 村井氏を支援したのは、「反田中」という共通項で結集した勢力だった。県内の建設業界などからも支援を受けた村井氏は「借金返済優先で、必要な公共事業をしてこなかった」と田中知事の財政再建を批判。国が抑制を目指している特別養護老人ホームの整備促進なども公約に掲げた。今後、幅広い支持者の要望をどう実現するのか、難しいかじ取りが迫られる。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0806/005.html

0702 東大阪市長に長尾氏返り咲き〈2日の市長選〉 [朝日]

2006年07月02日22時58分
 東大阪市(大阪府)長尾淳三氏(54)=無前、共推薦、返り咲きで通算2回目の当選。松見正宣氏(63)=無現、自・公推薦=、前府議の西野茂氏(62)=無新=を破る。投票率は36.03%。共産党籍を持つ現職市長は秋田県湯沢市長に次いで4人目。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0702/002.html

0702 滋賀知事選 政党破った合言葉は「もったいない」 [朝日]

2006年07月02日23時31分
 無党派の風が吹いた。2日投開票された滋賀県知事選で初当選を決めた京都精華大教授の嘉田由紀子氏(56)は、これまで政治経験はなく、支持基盤もないまま立候補した。だが、新幹線新駅の建設に「ノー」を打ち出し、県民の関心を呼び起こした。陣営の合言葉になった「もったいない」は、財政難や環境問題に危機感を抱く層を引きつけた。市民型選挙のうねりが政党相乗りの組織選挙を打ち破った。

 嘉田氏は選挙期間中、ひたすら「もったいない」と訴え続けた。琵琶湖研究のフィールドワークでお年寄りから聞かされた言葉だった。財政難や自然環境破壊など県民の多くが感じている危機感に対し、節約やリサイクルの必要性を訴えるぴったりの言葉だと思った。

 告示前から県内各地で「座ぶとん会議」と名づけた車座集会を重ねた。選挙活動を支えたのは研究者時代からの知人たち。政治には全くの素人集団で、陣営幹部の会社員は有給休暇を取って手伝った。

 嘉田氏は選挙カーに乗ると、自ら「そこを右に」と運転手に指示し、狭い路地にも入っていった。25年に及ぶフィールドワークで、県内の地図は頭に入っている。個人演説会では壇上に立たず、同じ目線で有権者に話しかけた。質疑応答の時間もできるだけ設けるよう心がけた。

 支持者がメールや口コミで知人に声をかけ、じわじわと支持が広がる。事務所には連日、新たに支持者となった男女が駆けつけ、選挙運動を手伝った。

 「もう私の選挙じゃなくなっている。みんながつながった。だから負けられない」。6月30日夜、野洲市であった最後の個人演説会で、嘉田氏は確かな手応えを感じていた。

    ◇

 琵琶湖の環境に取り組む研究者から政治家へ――。知事選への立候補の決意を嘉田氏から聞かされて周囲は驚いた。「県財政が大変な時に火中の栗を拾うようなことをしなくても……」。だが、決意は固かった。

 埼玉県出身の嘉田氏と、滋賀県との縁が生まれたのは中学の修学旅行の時。琵琶湖や比叡山を見て回り、「こんなところで暮らせたら」とあこがれた。京大農学部時代は文化人類学の調査のため、タンザニアで半年間過ごすなどアフリカ研究に没頭したが、79年に滋賀に移り住み、琵琶湖を研究する県職員になった。

 専門は環境社会学。県内約120の河川を見て歩き、水辺と人のかかわりについて住民から聞き取り調査した。水や滋賀に関する著書は共著を含めて40冊以上。琵琶湖の環境問題に関心を持つ人たちの間で、嘉田氏の名はよく知られていた。

 01年に発足した淀川水系流域委員会では、委員の一人として「ダムに頼らない治水」を主張。ダム建設にこだわる国松県政を目の当たりにし、「県政を変えなければ」という思いを強くしたという。

    ◇

 滋賀県栗東市に建設中の新幹線新駅「南びわ湖駅」(仮称)。嘉田氏は5月27日の着工式の会場前で、支持者ら約20人と抗議行動を展開。選挙戦でも「新駅は誰も望んでいない」と強調した。

 労働組合や女性団体を中心に、駅の必要性を問う住民投票を求める市民運動が起きたが、栗東市議会は04年12月、わずか1票差で条例案を否決。県議会も今年2月、反対34人、賛成5人で条例案を否決した。

 新駅は80年代から県などがJR東海に要望してきた。ただ、建設費約250億円のほとんどが県と地元7市の負担となるため、反発の声が根強く、「のぞみが停車する京都駅が近いのに、ひかりとこだましか停車しない新駅が必要か」といった疑問の声が広がっていた。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0702/008.html

0702 滋賀県知事に嘉田氏 3党推薦候補破る [朝日]

2006年07月02日22時29分
 滋賀県知事選は2日投票され、即日開票の結果、無所属新顔で京都精華大教授の嘉田由紀子氏(56)が、無所属で現職の国松善次氏(68)と、無所属新顔で県労働組合総連合議長の辻義則氏(59)を破り、初当選を果たした。社民党の支持だけで政党の推薦を受けなかった嘉田氏は環境団体を中心にした草の根選挙を展開し、無党派の風を起こした。女性知事は大阪、熊本、千葉、北海道に続き、全国で5人目。投票率は44・94%だった。

 3選をめざした国松氏を推薦した自民、民主、公明の各党は思わぬ敗北を喫した。中でも知事選などでの「相乗り」を原則禁止し、与党との対決姿勢を打ち出しながら、今回は例外扱いとした民主は、来年の統一地方選や参院選に向けた取り組みの見直しを迫られるのは必至だ。

 嘉田氏は、建設費約250億円のうち240億円を県や地元自治体が負担する東海道新幹線の新駅建設問題を最大の争点と位置づけ、県債残高が約8800億円にのぼる厳しい財政状況を踏まえて、「建設凍結」を主張。研究者として琵琶湖の環境保全に取り組んできた経歴から、環境団体などが積極的に支援した。無党派層を広く取り込んだほか、新駅建設に反発する自民の一部からの支持も受け、民主の支持層もつかんだ。

 国松氏は、「新駅は地域間競争に打ち勝つために不可欠」として建設推進を掲げ、2期8年の実績と「安定した県政」を強調。近隣府県の知事や衆院議員らも応援に駆けつけたが、新駅建設に否定的な声が県民に多かったうえ、各党相乗りの組織選挙が思うように機能せず、嘉田氏に傾いた流れを食い止められなかった。

 辻氏は新駅について「キッパリ中止」と訴えたが、嘉田氏と主張が重なったこともあり、票を伸ばせなかった。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0702/007.html

0426 沖縄県知事選:野党5党が共闘を確認 米軍再編に反対 [毎日]

 今年11月に予定されている沖縄県知事選で、民主、共産、社民、自由連合、沖縄社会大衆の県政野党は25日、代表者会議を開き、米軍再編に反対し、5党で共闘する方針を確認した。衆院沖縄1区選出の下地幹郎議員(無所属)率いる政治団体「そうぞう」との協力や候補者選定の進め方などは今後協議する。

 5党は02年の知事選でも共闘を模索したが、人選を巡って分裂し、自民、公明が推す稲嶺恵一知事が再選した。稲嶺知事は3選出馬について今年に入ってから明言を避けている。【三森輝久】


0424 沖縄市長選:東門美津子氏が初当選 沖縄県 [毎日]

 沖縄市長(沖縄県)23日投開票。元衆院議員の東門美津子氏(63)が初当選。前市議の桑江朝千夫氏(50)を破る。投票率は59.11%。

 確定得票数次の通り。

当28709 東門美津子=無新〈1〉〈民〉〈共〉〈社〉

 26659 桑江朝千夫=無新〈自〉〈公〉


0410 選挙:京都府知事選 山田氏が再選 [毎日]

 京都府知事選は9日投開票され、現職の山田啓二氏(52)が、新人で京都母親連絡会事務局長の衣笠洋子氏(56)を大差で破り再選を果たした。投票率は38・44%(前回49・18%)で、過去最低だった94年(43・02%)を下回った。

 山田氏は「安心、安全、希望の京都づくり」を訴え自民、民主、公明、社民4党の推薦を受け安定した戦いを進めた。共産推薦の衣笠氏は、子供の医療費助成の充実や憲法9条擁護などを訴えたが、票を伸ばせなかった。【矢倉健次】

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 ●京都府知事選確定得票数●

当 514,893 山田啓二=無現<2>[自][民][公][社]

  269,740 衣笠洋子=無新[共]

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 ◇山田啓二(やまだ・けいじ) 52 無現(2)

知事[歴]自治省行政課理事官▽内閣法制局参事官▽副知事▽東大

毎日新聞 2006年4月10日 東京夕刊
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20060410dde001010023000c.html

0410 宝塚市長選:元衆院議員、阪上善秀氏が激戦制し初当選 [毎日]

 収賄罪で起訴された兵庫県宝塚市の前市長、渡部完被告(47)の辞職に伴う出直し市長選が9日投開票され、元衆院議員、阪上善秀氏(58)が、過去最多で無所属新人ばかり7人による激戦を制し、初当選を果たした。前市長の逮捕から約2カ月ぶりに、空席が続いた市政トップが決まった。

 汚職事件に端を発した選挙で注目されたが、投票率は45.62%と、市議選とのダブル選挙だった前回(03年4月)の50.38%を下回った。当日有権者数は17万6667人。

 渡部被告はパチンコ業者や産廃業者などからの収賄罪で起訴され、ワンマン的市政運営や不明朗な入札方法などが問題点として浮上。有力6候補はいずれも、「市政刷新」を掲げ、情報公開の促進、入札制度改革、「宝塚ブランド」の再構築などを争点に舌戦を展開。1人が共産推薦を受けただけで、表向き政党色のない選挙戦となった。

 阪上氏は市議2期、県議4期を務めた後、96年衆院選で自民党から立候補し初当選。00年に2期目の当選を果たし、内閣府政務官などに就いた。しかし、03年、05年の衆院選では続けて落選。今回は「政治生命をかける」と出馬を表明。選挙戦では、知名度を生かし、保守票だけでなく労組票など幅広く支持を集め、競り勝った。他の候補は浮動票を取り込みきれなかった。【吉田勝】

 確定得票数次の通り。

当31378 阪上 善秀

         =無新

 16981 青木伊知郎

        =無新(1)

 15944 草野 義雄

        =無新[共]


0327 中田改革を信任 横浜市長、大差再選 [産経]

 任期満了に伴い、二十六日に投票が行われた横浜市長選は二十七日午前九時から開票され、無所属現職の中田宏氏(41)=公明支持=が、ともに無所属新人の海洋学者、松川康夫氏(64)=共産推薦=と元会社員、遠藤賢次郎氏(63)を大差で破り、再選を果たした。投票率は35・30%だった。

 自民党横浜市連と民主党神奈川県連の支持も受けた中田氏は、事実上の各党相乗りで優位に立ち、行財政改革を進めた実績を訴えて無党派層にも浸透。得票率は84%と、新人二人を圧倒した。


 今回の市長選は、十六年ぶりの翌日開票となった。当初、市選管は二十六日投票、即日開票と決定した。しかし、職員にかかるコストの削減など行財政改革を優先させるため、異例の翌日開票に変更。この結果、即日開票の場合に生じる市職員の超過勤務手当約三千二百万円が削減された。これに対して、総務省が速報性を優先すべきだとの考えを示すなど波紋を呼んだ。


 平成十五年の前回統一地方選では、東京都の杉並区や品川区など計九区と一部の市町村で翌日開票が行われた。実施にあたって、日本新聞協会が選挙結果を速やかに伝えることは国民の知る権利に応えるものとして、総務大臣に即日開票の指導を要望した経緯もある。
 ◇横浜市長選
 開票終了
当 834815 中田  宏 無現


  144208 松川 康夫 無新


   18607 遠藤賢次郎 無新
                   ◇
 中田 宏(なかだ・ひろし) 41 無現(2)
 市長(衆院議員・日本新党報道室長)横浜市・青学大 支【公】

【2006/03/27 大阪夕刊から】
URL:http://www.sankei.co.jp/news/060327/sei047.htm

0312 中田市長、「無党派」から「相乗り」に 横浜市長選告示 [朝日]

2006年03月12日19時16分
 12日告示された横浜市長選は、02年の前回選挙で、当時の政権与党3党が推す現職を破った「無党派候補」の中田宏市長(41)が、今回は一転して自民、民主、公明の3党の支持を受けての「政党相乗り候補」となる構図となった。

 市長選には、ほかに共産党推薦の海洋学者の松川康夫氏(64)、元東芝社員の遠藤賢次郎氏(63)の新顔2人が立候補している。

 横浜市中区の事務所であった中田候補の出陣式には、自民、民主、公明の3党の地方組織の幹部が壇上に登った。

 「改革を自民党はしないといけない。中田さんと我々は同じ方向を向いている」(小此木八郎・自民党市連会長)

 「中田市長は衆院議員時代、民主党と会派を同じくしていた」(浅尾慶一郎・民主党県連代表)

 「私たち政党も改革をさらに進めたい」(上田勇・公明党県本部代表)

 市内18区のうちの16区で、各政党がポスター張りを受け持った。

 前回選挙で「組織や政党の推薦は求めない」と「無党派」を売りにした中田氏は「推薦は申請主義なので求めないが、政党が支持してくるのを『必要ない』と言う筋合いではない」と語る。

 ある自民党市議は「来年は統一地方選を控えているので、人気市長にすり寄る流れになってしまう。政党が独自候補を立てようと思っても、広すぎる横浜市で票を取れる候補がだれもいない」と事情を説明する。

 12日、松川氏の応援のため、横浜市を訪れた共産党の志位委員長は「市議会はオール与党状態だ。中田さんは4年前からの変節をどう説明するのか」と街頭演説で批判した。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0312/005.html

0302 田中知事の偽証認定 長野県議会、百条委の報告書を可決 [朝日]

2006年03月02日20時57分
 長野県議会は2日、田中康夫知事の後援会元幹部による県行政への働きかけ問題などを調べた調査特別委員会(百条委)の報告書を賛成多数で可決した。報告書は田中知事の百条委での証言が偽証にあたると認定している。今後の焦点は、田中知事を地方自治法違反容疑で刑事告発する議案を議員提案するかどうかに移る。

 百条委は、後援会元幹部による県下水道事業の入札改革への働きかけや、働きかけの内容を示す公文書を県職員が破棄した問題など4項目について調査した。

 田中知事は昨年9月の証人尋問で、破棄について「私からの指示はない」と関与を否定した。しかし、百条委は、田中知事が職員から破棄する旨の報告を事前にメールで受けていながら止めなかったことを「言外における指示」にあたるとして、指示を否定した知事の証言を偽証と認定した。

 報告書が可決されたことに対し、田中知事は「県民不在の政争の具として、県政をもてあそぶ県議会に強い憤りを感じる」と述べた。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0302/008.html

0227 町田市長選:石阪丈一氏が当選 36年の革新の灯消える [毎日]

 26日に投開票された東京都町田市長選で、元横浜市港北区長の石阪丈一氏(58)=自民、公明推薦=が初当選した。同市は現職の寺田和雄氏(74)が引退を表明。元社会党委員長秘書の大下勝正氏で5期、後継指名を受けた元助役の寺田氏で4期の市政が続いたが、石阪氏の当選で、計36年にわたった旧社会党系の革新市政の灯は消える。

 町田市は、耐震データ偽造事件に絡み偽造公表前にヒューザーの小嶋進社長らと一緒に国土交通省幹部と面会した自民党衆院議員の伊藤公介・元国土庁長官のおひざ元。伊藤氏の後援会が石阪氏を支援したが、伊藤氏本人は自身の「イメージダウン」を気にしてか、あまり応援に姿を現さなかった。その中で、石阪氏は、中田宏・横浜市長の元側近として、選挙戦では「徹底的な情報公開」などを強調した。また、町田市では、職員の不手際が相次ぎ、説明が不十分なまま八王子市との境に廃プラスチック中間処理施設の建設計画を進めるなど、不透明な市政運営に対して市民の不満は高まっていた。

 こうした町田市の現状について佐々木信夫・中央大教授(行政学)は「労使の癒着が批判された、かつての大阪市と似ている」と指摘。実際に町田市は年功序列的な人事給与制度が長く続き、職員の処分の公表にも消極的だった。結局、市民は伊藤氏の“マイナスイメージ”よりも、「市政刷新」を優先させた形となった。

 この日午後11時半、町田市内の選挙事務所で当確の知らせを受けた石阪氏は「信頼される市政を取り戻したい。ゴミ問題と人事給与制度改革に最初に取り組みたい」と抱負を語った。

 佐々木教授は「住民の信頼回復には、徹底した情報公開と住民の参画機会を増やすなど『開かれた自治体』への脱皮が不可欠」と話している。【工藤哲、冨所卓也】

毎日新聞 2006年2月27日 1時14分 (最終更新時間 2月27日 2時08分)
URL:http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20060227k0000m040123000c.html

沖縄市長選で日本共産党 東門氏と政策協定 [赤旗]

 四月十六日告示(二十三日投票)の沖縄市長選挙で、日本共産党中部地区委員会は一日、前衆院議員の東門美津子氏(63)と政策・組織協定を結びました。東門氏は社民党の党籍を離脱し、無所属で立候補します。

 協定は日本共産党のほか、沖縄社会大衆党沖縄市支部、社民党県連沖縄支部、民主党沖縄第三区総支部が調印し、各党が一致して市長選挙勝利をめざします。

 基本政策は(1)米軍再編による基地機能強化を許さず、米軍基地の整理、縮小、撤去をめざす。自然環境を守り、人と自然が共生する豊かで平和な沖縄市をめざす(2)憲法改悪を許さず、憲法の平和的・民主的原則と地方自治の趣旨を暮らしの中に生かす(3)教育基本法を守り、平和・民主教育の推進と教育環境の整備拡充(4)中小零細企業や地場産業の保護・育成―などが盛り込まれています。

 組織協定では(1)党籍(社民党)を離脱して無所属立候補する(2)当選後は公平、公正な市政運営をすすめる(3)将来にわたって無所属を貫き、特定党派からの立候補はしない―ことが明記されています。市長選には東門氏のほか、保守系市議の桑江朝千夫氏(50)が立候補を表明しています。

 東門氏の略歴 一九四二年生まれ。琉球大学卒。九四年から九八年まで沖縄県副知事。二〇〇〇年から〇五年まで衆院議員(二期)。
URL:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-02-02/2006020204_03_0.html

岡山・津山市長、住民投票で失職 [朝日]

2006年01月30日03時08分
 経営難に陥った岡山県津山市の第三セクターへの財政支援に反対する住民団体「新しい津山市政をつくる会」が請求した中尾嘉伸市長(71)の解職の是非を問う住民投票が29日あり、即日開票された。解職賛成が2万5439票で、反対の1万3527票を上回り、中尾市長は失職した。50日以内に市長選が実施される。当日有権者数は8万6526人、投票率は45.90%。

 三セクは中心市街地の再開発ビルを管理・運営し、市が筆頭株主。家賃収入の伸び悩みで借金が63億円にまで膨らみ、市は昨年6月、救済策として約41億円を投入。これに反発した住民団体が3万3千人以上の署名を集めて投票を実現させた。

 今月9日の告示後、住民団体、市長側双方が宣伝カーを出すなどして運動を展開。市長側は「救済策は議会の議決を得ている」などと訴えていた。

 近年、リコールが成立した例としては、04年8月に合併をめぐって福井県鯖江市長が、03年3月に著名な建築家が設計した校舎の保存をめぐって滋賀県豊郷町長が、それぞれ失職している。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0130/002.html

「市議が発言封じた」大平・前大阪市助役、辞任理由語る [朝日]

2006年01月12日08時09分
 大阪市の前助役で弁護士の大平光代氏(40)が11日、朝日新聞のインタビューに応じた。昨年10月の助役辞職以来、これまで直接、理由を明らかにしてこなかったことについて、「市議の口利き問題に手をつけようとしたところ、一部の議員から発言を封じられた」と説明。関淳一市長から要請された市の法律顧問就任を与党市議の反発を受けて辞退したことについても、「不当な人事介入だ」と市議を批判、今後の市政の最大の課題に「議会改革」を挙げた。

 大平氏は04年12月、ヤミ退職金・年金が明らかになった時点で辞任を決意したが、関氏に慰留され、「厚遇を削減するまでは、どれだけ非難されてもウミを出そうと決意した」と語った。

 関氏の辞職・再立候補を機に辞職したことについては「私に対し『影の市長』などと誹謗(ひぼう)中傷がひどかった。誤解を解き、関さんの力で市長選に勝って改革を進めてほしかった」と述べた。

 一方、昨年5月に「議会からの申し入れをオープンにする時期ではないか」と発言した直後、自民党の有力市議から関氏の面前で「大平さんは改革本部長代行だ。本部長の市長が発言すべきだ」などと抗議を受けたことを明らかにした。大平氏は議会対策などで関氏に迷惑がかかると考え、「二度と記者会見には出ない。取材も受けない」と「約束」したという。

 今後の市政改革については、「いつまでも外部の人間に頼らず、自らの足で進めて欲しい」と職員への期待を語る一方、「一番改革が遅れているのは議会だ」と指摘した。

 これに対し、自民党の大丸昭典幹事長は「昨年暮れに政令指定市で初めて費用弁償の廃止を決め、政務調査費も4月から(5万円以上の支出について)領収書公開を決めている」と語り、議会としても改革に取り組んでいると強調した。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0112/003.html

市長のリコール問う住民投票が告示 岡山・津山市 [朝日]

2006年01月09日18時44分
 経営難に陥った第三セクターへの財政支援に反対する、岡山県津山市の住民団体「新しい津山市政をつくる会」(福田昭好代表)が請求した中尾嘉伸市長(71)の解職の是非を問う住民投票が9日告示された。29日に投票され、即日開票される。

 中尾市長は「(財政支援は)議会の議決を得ている」と反発、住民団体の署名を有効とした市選管の決定取り消しを求める訴訟を岡山地裁に起こし、判決までの住民投票手続きの執行停止も申し立てている。地裁が投票日までに申し立てを認めれば、住民投票は先送りされる。

 第三セクターは市街地再開発ビルの管理運営会社。賃料収入の伸び悩みで経営に行き詰まり、筆頭株主の市が去年6月、ビルの一部フロアの買い取りなどで約41億円を投入。反発する住民団体が解職請求(リコール)運動を起こし、投票実施に必要な有権者の3分の1を超える署名を集め、昨年12月に市選管に市長の解職を請求していた。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/0109/001.html

木曽町長に田中氏 共産党員首長 合併選 湯沢市に続く [赤旗]

 長野県木曽郡の四町村(木曽福島町、日義村、開田村、三岳村)が合併して誕生した木曽町の町長選挙は、二十七日に投開票され、「木曽町を考える会」の田中勝己氏(68)=前木曽福島町長=が当選を決め、新町の初代町長になりました。

 合併後の選挙で共産党員首長の誕生は秋田県湯沢市の鈴木俊夫市長に続くもの。

 選挙戦での磯尾秀雄陣営の「田中さんでは補助金がこない」「田中さんは求心力がないから四町村合併にとどまった」などの攻撃を打ち破っての勝利です。

 田中氏は当選決定後、「合併してよかったと思える新町にしていきたい。観光開発を中心に活気ある町づくり、福祉を充実させてやさしい町づくりを進めていきます」と、公約実現への決意を語りました。

 田中氏は、旧町村の個性や伝統を生かした町づくりを進めるために、地域住民の声を行政にいかす地域自治組織を提案。お年寄りが安心して暮らせる町づくりや、子育て支援、出前町長室などを訴え、住民から共感の声が次々と寄せられました。

 また、合併に携わった旧町村の前町長や議員らが田中氏支持を表明。各界各層から支援の輪が広がりました。

 同町在住の秋山朋子さん(77)は「田中さんがやってくれた中心市街地活性化で、死んだようになっていた町が、まるっきりきれいになった。人柄といい、実行力といいすばらしい人だ」と期待を語っていました。

 田中氏は、日本共産党木曽福島町議を八期つとめ、一九九八年に木曽福島町長に初当選。木曽広域連合長や木曽町合併協議会長をつとめました。

 選挙結果は次の通り。

当 田中勝己  五六三七

  磯尾秀雄  三九六九


大阪市長選、関氏が再選果たす 市政改革は実行段階へ [朝日]

2005年11月27日23時26分
 大阪市長選は27日、投開票され、前市長の関淳一氏(70)=自民、公明推薦=が、前民主党衆院議員の辻恵氏(57)、前市議の姫野浄氏(70)=共産推薦=、無職の松下幸治氏(33)の無所属新顔3氏を破り、再選を果たした。ヤミ退職金・年金など職員厚遇問題を受けた市政改革のあり方が最大の争点だったが、市長在任中にまとめた改革案の完全実施を公約に掲げた関氏の再選で、一連の改革は実行段階に入る。投票率は33.92%で、前回の33.31%をわずかに上回った。

 関氏は27日夜、大阪市内の選挙事務所で、「大阪市政を根底から改革する力を得た。明日から全力で取り組む」と語った。

 関氏は今年9月、今後5年間で7000人の職員削減、1100億円の公共事業削減など87項目にわたる市政改革基本方針案を発表。「市民に改革案の信を問う」として、任期を2年残して市長を辞職し、出直し選挙に再度、立候補した。

 大阪市長選では約30年にわたり、共産党を除く各党が相乗りで助役出身者を推し、職員労組の支援を得て、当選させてきた。元助役の関氏も03年の前回市長選では、自民、民主、公明、社民の推薦を受け、職員労組が全面的に応援した。

 しかし、関氏は今回、職員厚遇の背景に労組との癒着があったとの批判を受け、労組と一線を画し、労組を支持基盤とする民主党にも推薦を求めなかった。

 当初は市民運動的な選挙運動を模索したが、結局、自民、公明両党の推薦を受けた。両党の組織票を手堅く押さえ、無党派層からも一定の支持を得て他の3氏を退けた。

 告示4日前に民主党を離党して立候補を表明した辻氏は、「無党派」を掲げ、市民団体の支援で選挙戦を展開。「しがらみのある関氏に改革はできない」と訴え、後半戦では、長野県の田中康夫知事や民主党の菅直人・元代表らが応援に入ったが、有権者に浸透するには時間が足りなかった。

 姫野氏も関氏が打ち出した敬老優待パスなどの市民サービス見直しを批判したが及ばなかった。

 関氏の任期は公職選挙法の規定に基づき、07年12月までの2年間。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/1127/007.html

出直し大阪市長選、関氏が新人3人破り再選 [読売]

 ◆大阪市長選(選管確定)◆

 当 278,914 関  淳一 無前〈自〉〈公〉

   189,193 辻   恵 無新

   165,874 姫野  浄 無新〈共〉

    46,709 松下 幸治 無新

    (〈 〉囲みは推薦政党)

(2005年11月28日0時51分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20051127i213.htm

神戸市長に矢田立郎氏が再選 [朝日]

2005年10月23日23時25分
 神戸市長選は23日、投開票され、現職の矢田立郎氏(65)=自民、民主、公明、社民推薦=が、市民団体代表の瀬戸恵子氏(43)=共産推薦、新社会支持=と広告会社社長の松村勉氏(42)を破り、再選を果たした。投票率は30.23%(前回38.14%)だった。

 阪神大震災から10年を経た復興施策のあり方や来年2月に開港予定の神戸空港への対応、56年間にわたって助役出身の市長が続いてきたことの是非が主な争点となった。

 矢田氏は、04年度から進めている行財政改革や福祉施策など、1期目の実績を強調。市政与党会派の支援を軸に、市職労や商工団体など2000を超える団体の推薦も得て組織票を固めた。

 震災関連NGOなどが擁立した瀬戸氏は、福祉や教育など市民サービスの拡充を訴え、若手実業家らが推す松村氏は、職員の大幅削減や外郭団体の全廃などを掲げたが、いずれも出遅れを取り戻せず、無党派層に浸透できなかった。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/1023/006.html

宮城知事選、村井嘉浩氏が初当選 [朝日]

2005年10月24日00時22分
 宮城県知事選は23日投開票され、元県議の村井嘉浩氏(45)が、浅野史郎知事が全面支援した前県総務部長の前葉泰幸氏(43)、前県高教組委員長の出浦秀隆氏(62)を破り、初当選した。投票率は40.35%(前回35.58%)だった。

 3期務めた浅野知事は不出馬を表明し、新顔3氏の争いになった。

 村井氏は「松下政経塾で学んだ経営感覚を生かす」とアピール。浅野県政の下で、公共事業の削減や、入札制度改革に伴う安値受注競争に苦しんできた建設業界を中心に、「反浅野」で結束した自民の支持団体に支えられた。村井氏は元陸上自衛官で、自衛隊制服組出身の知事は全国で初めてとなる。

 前葉氏は、民主、社民の支援を受ける一方、「浅野県政の継承」を訴えて浅野知事と二人三脚で選挙戦を展開。橋本大二郎・高知県知事ら「改革派知事」の応援も得て「脱政党」を唱えたが、及ばなかった。
URL:http://www.asahi.com/politics/update/1023/008.html

東京・武蔵野市長選、邑上氏が初当選…菅陣営再び歓喜 [読売]

 大物同士の代理戦争は、衆院選の雪辱ならず――。土屋正忠・前市長が衆院選出馬のため辞職したことに伴う東京都の武蔵野市長選は、9日の投開票の結果、菅直人・民主党元代表が推す無所属の新人、都市プランナー邑上(むらかみ)守正さん(48)が、土屋さんの支援する無所属新人で前市教育企画課長の落合恒さん(46)らを破り、初当選した。

 衆院選小選挙区(東京18区)で菅さんに敗れ、比例東京ブロックで復活当選した土屋さんは、後継者選びの市長選でも苦杯を喫した。

 9日午後10時20分。当選決定にわく、邑上さんの事務所で、菅さんは「これまでは市民ではなく、市長が主役の市政だった。(前市長の)小泉流の強引なやり方は、ここでは通らない」と満面の笑みで周囲と握手や抱擁を繰り返した。

 土屋さんは同市長を6期22年務めた大物市長として知られ、市長在任中は、厚相時代の菅さんの政策に公然と反対するなど、地元で長く政敵とされてきた。

 9月の衆院選東京18区(武蔵野、府中、小金井市)で2人は初めて直接対決。土屋さんが菅さんを「批判するだけ」「行政能力は私が上」と挑発すれば、菅さんも「全く勉強なさっていない」とやり返した。結果は、菅さんが土屋さんに約7800票差をつけた。

 土屋さんは今回、部下だった落合さんを直接呼び、出馬を要請した。「衆院選からの連敗は出来ない」と宣言し、連日、街頭で「私が築いた日本一の市政を継承させて」。候補者より長く演説することも多く、落合さんが「前市長が私の言いたいことを全部言ってくれまして」と漏らすことも。選挙ポスターは「市政を止めるな」だった。

 これに対し、菅さんも選挙戦終盤は連日、邑上さんの応援に立ち、「土屋さんは市政を途中で放り出した」「向こうは土屋さんが市政に影響力を残すための候補。当選しても、リモコンになるだけ」などと厳しく攻撃していた。

 土屋さんは9日夜、落合さんの事務所で「厳しい審判。市民には市政の現実を分かってほしかったが……。候補者に申し訳ない」と目を真っ赤にしていた。

 ◆東京・武蔵野市長選確定得票◆

 当22,013 邑上守正 無新(無=民主・共産・社民・生活者ネット支持)

  19,698 落合 恒 無新(無=自民・公明推薦)

   7,461 山本 敦 無新

 (投票率44.67%)

(2005年10月10日2時3分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20051009i317.htm

岡山市長選、高谷氏が初当選…熊代氏を破る [読売]

 衆院選に立候補した前市長の辞職に伴う岡山市長選は9日投開票され、新人の遊園地運営会社社長・高谷茂男氏(68)(無)が、元岡山県課長・高井崇志氏(36)(無)と前自民党衆院議員・熊代昭彦氏(65)(無)を破り、初当選した。

 投票率は43・31%(前回51・18%)だった。

 選挙戦は地元財界が擁立し、自民党が全面支援した高谷氏、郵政民営化関連法案に反対し、「刺客」として立った前市長に譲る形で国政からくら替えした熊代氏、民主党の支援を受けた高井氏の三つどもえの戦いとなった。

 高谷氏は組織力を発揮し、「官から民の流れを進める」と訴え、支持を広げた。

 熊代氏はくら替えへの批判が消えず、高井氏は知名度不足が響いた。

 ◆岡山市長選確定得票◆

 当95,635 高谷 茂男 無新(自)(公)

  68,940 熊代 昭彦 無新

  58,165 高井 崇志 無新

  (かっこ内は推薦政党)

(2005年10月10日2時1分 読売新聞)
URL:http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20051009i216.htm
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